花粉症と自律神経の関係とは 解説

こんにちは、TOMOです。

花粉の気になる季節となっていますが、花粉症を患っている方はどの様にお過ごしでしょうか。
自粛により症状が抑えられている方もいればお仕事で花粉の影響を受けている方もいらっしゃるかもしれません。
今回はその花粉症と自律神経の関係について少し解説していこうと思います。

花粉症とは

スギなどの花粉(抗原)が原因となって鼻水やかゆみなどのアレルギー反応を起こす過剰な免疫反応のこと。

花粉症の原因

主な原因は、スギ花粉などのアレルギーを誘発する原因物質の増加によるものです。
ですが、動物性脂肪の摂り過ぎでアレルギー反応の基盤にある「炎症」を起こしやすい体質になっている。ストレスで免疫力が低下している。など、現代人が抱える様々な要因が重なることによって起こりやすくなってしまっている「文明病」だともいわれています。

免疫とは

私たちの体は、体内に細菌などの異物が侵入してきた際に体を守る働きを備えていて、その働きのことを免疫力といいます。この免疫力を主に支えているのが白血球です。白血球の働きは、自律神経と深く関係しています。

自律神経とは

自分の意思とは無関係に内臓や器官の機能を調整する神経。

自律神経には交感神経と副交感神経があり、互いに相反する作用を持ち、体を統御しています。

交感神経

交感神経は、起きているとき、活発な活動をしているときに働く神経。心拍数を上げる、血圧を上げる、消化管の働きを抑えるなど体を活動的な状態にする。また、緊張したり、興奮状態にあるときにも交感神経が優位になります。

ストレスがたまったり、過度な緊張が続き、交感神経が優位な状態が長く続くと、白血球の中の顆粒球が必要以上に増えて、体の中の大切な細胞まで壊してしまいます。それによって、免疫の働きが悪くなり、体の免疫力は下がってしまいます。

つまり、交感神経が優位なときは、体の免疫力は下がります。

副交感神経

副交感神経は、眠っているとき、リラックスしているとき、活動が少ないときに働く神経です。心拍数を下げる、血圧を下げる、胃液や唾液の分泌を高め、消化を促進するなど心身ともに休息にふさわしい状態をつくります。

副交感神経が優位なときは、白血球のなかのリンパ球が分泌され体の免疫力は上がります。

しかし、副交感神経が優位な状態が長く続くと、リンパ球が過剰に分泌されてしまい、免疫が過剰になってしまいます。この過剰な反応がアレルギー症状の正体です。

「花粉症」などのアレルギー症状が過多に出るのは、「副交感神経が優位な状態」が続いていることが考えられます。

帰宅時や就寝前にくしゃみなどが頻発するという経験をされた方は理解しやすいかもしれません。

まとめ

アレルギーの原因物質をなるべく排除するだけでなく、交感神経を優位に働かせながら、副交感神経とのバランスを保つことが、「花粉症」と上手くつきあうコツといえるでしょう。

そのためには、上述したようなストレスを溜め込まない、動物性脂肪の過剰摂取をしないなど食生活の見直しも必要になってくると思います。また睡眠不足も自律神経の乱れに影響を及ぼします。

また最近では腸の働き、腸内細菌の関係によって腸内環境を整えると花粉症が改善するという話もあるので、その辺りはまた後日お伝えできればと思います。

先ずは私生活を整えながら花粉症対策を行っていける様に心掛けられると良いですね。