ウイルスについての知識を深めてみる

世界中で猛威をふるっている新型コロナウイルスですが、そもそもウイルスとはどんなものなのか?みなさんはご存じでしょうか。

今こんなにも人々を苦しめている生体についての知識・認識が足りていないのではないか(僕自身がそんなに知識・認識がない)と思い調べてみました。

今回はウイルスについて簡単にご紹介します。

※大半がWikipediaの内容になるので、より詳細を知りたい方はコチラ

ウイルスについて

ウイルスの由来

ウイルスの由来は「毒液」または「粘液」を意味するラテン語の「virus」である。

ウイルスの特徴

ウイルスは、他生物の細胞を利用して自己を複製させる、極微小な感染性の構造体で、タンパク質の殻(カプシド)とその内部に入っている核酸(ウイルス核酸)からなる。

ウイルスは細胞を構成単位とせず、自己増殖はできないが、遺伝子を有するという、非生物・生物両方の特性を持っている。

非生物:細胞がなく自己増殖できない

生物:遺伝子を有する

※自然科学・生物学上、生物・生命の定義を厳密に行うことはできていないため、便宜的に細胞を構成単位とし、代謝し、自己増殖できるものを生物と呼んでおり、ウイルスは「非細胞性生物」あるいは「生物学的存在」と見なされている。

(Wikipedia原文まま)

ウイルスの構造

(A)エンベロープ(膜成分)を持たないウイルス

(B)エンベロープ(膜成分)を持つウイルス

1. カプシド、2. ウイルス核酸、3. カプソマー、4. ヌクレオカプシド、5. ビリオン、6. エンベロープ、7. スパイクタンパク質

※新型コロナウイルス(SARS-Cov-2)はBの構造

ウイルスの大別

ウイルスは大きくDNA(デオキシリボ核酸)ウイルスとRNA(リボ核酸)ウイルスに分けられる

DNAウイルス:二本鎖の構造

RNAウイルス:一本鎖の構造

メディカル探検者のブログより

ウイルス感染・増殖の流れ

役に立つ薬の情報~専門薬学より

細胞表面への吸着 → 細胞内への侵入脱殻(だっかく) → 複製 → 部品の集合 → 感染細胞からの放出

ウイルス感染の影響

細胞レベル

細胞を乗っ取られる。

様々な生理的・形態的な変化が現れる。

形態変化

 :細胞変性効果(円形化)(合胞体)(封入体)←これらの変化はウイルスに感染したかどうかの判断材料になる

整理変化

 :細胞死(自ら死ぬことで増殖を抑制する効果)

 :持続感染(宿主細胞の増殖と細胞死の速さが釣り合うことで起きる)

 :潜伏感染(ウイルスの複製、粒子の複製が起こっていない状態)

 :細胞の不死化・ガン化

個体レベル

感染症を引き起こす

主な感染症

インフルエンザや天然痘、麻疹、風疹、後天性免疫不全症候群(AIDS)

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)

※各感染症の症状については様々なので感染症毎に検索して調べることをおすすめします。

感染時の身体の反応

動物ではウイルス感染が起きると、それに抵抗して免疫応答(ウイルスや花粉などの抗原が体内へ侵入したことを察知し、生体を防御するための仕組み)が引き起こされる。

2つの免疫応答

・液性免疫(血液や粘液中のウイルスに対する中和抗体の作用)

・細胞性免疫(ウイルス感染を起こした細胞に対して細胞傷害性T細胞やNK細胞などが感染細胞を殺す)

※AIDSやウイルス性肝炎の原因となるものを含む一部のウイルスは、これらの免疫応答を回避し、慢性感染症を引き起こす。

免疫応答は特定のウイルス感染に対して人工的に免疫を付与するワクチンによっても産生され得る。

感染症の症状はウイルス自体ではなく、ウイルスの増殖を防ぐための身体の防御機能によって症状が起こることが多い。

※ウイルス感染症における症状の中には、ウイルス感染自体による身体の異常もあるが、むしろ発熱、感染細胞のアポトーシスなどによる組織傷害のように、上記のような免疫応答を含む、対ウイルス性の身体の防御機構の発現自体が健康な身体の生理機構を変化させ、さらには身体恒常性に対するダメージともなり、疾患の症状として現れるものが多い。

(Wikipedia原文まま)

おまけ

SARS-Cov-2とCOVID-19の違い

新型コロナウイルスに関する2つの名称

SARS-Cov-2

新型コロナウイルスの生物としての名称

COVID‐19

新型コロナウイルスの感染症としての名称

という違いがあります。

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)について

いま世界で流行している新型コロナウイルス感染症(COVID‐19)は、感染した場合、無症状・軽症の場合もあるが重症、或いは最悪の場合死亡するという、まだ未知なる部分が多い恐ろしいウイルスです。

世間では「風邪みたいなもの」「無症状・軽症なら大丈夫」という甘い認識を持った人がまだ多い様に見受けられます。

致死率が少ないといえど、感染した者の内の4%近くは死亡するという統計データが出ている。100人感染したらその内4・5人が死亡する。小学校で例えると、100人ほどの学年全員が感染したらその内4~5人は死亡するという事である。全校にすると20~30人が死亡する。これは恐ろしい数値ではないかと思う。はたしてこれが少ないと言えるのか。

後遺症が残る症例もあり、ワクチン・治療薬などの明確な対処療法がない現状において、軽視する見方はあまりにも危険と言えます。

世間の声に惑わされず、専門家の意見・見解に注視し、判断を誤ることのないように生活していくことが大切だと思われます。

※日本人にとって新型コロナウイルスは重症患者は少なく…などという見解を示している専門家についてはエビデンスもなく現時点で疑義があるため注意してほしい

身体の機能や仕組みついて

わかりやすく知りたいという方におすすめ

漫画・アニメ

はたらく細胞

TV番組

バビブベボディ

まとめ

少しでもウイルスの知識を深めてもらえたらと思い記事にしてみました。

自身もまだ専門的なことはわかりませんが、今回調べたことによってウイルスについての知識と認識を得られる良い機会になったと思っています。

いま世界ではワクチン・治療薬の開発が急務となって様々な医療・研究者の方々が奮闘しています。

今の世の中が少しでも早く、不自由のない元の生活環境に戻れるように

そして医療・研究に従事し奮闘されている方たちへの感謝と応援を込めて

ワクチン・治療薬の開発が成功することを心から願います。

「ウイルスについての知識を深めてみる」への15件のフィードバック

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